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【プロ野球】

大谷 150キロ連発 開幕前に剛球ショー披露

2013年3月29日 紙面から

開幕を前にイースタン西武戦で2イニングを投げた大谷翔平=鎌ケ谷スタジアムで(撮影・田村亮介)

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 日本ハム・大谷翔平投手(18)=花巻東=が開幕戦を翌日に控えた28日、イースタン・西武戦(鎌ケ谷)で公式戦初登板した。プロ初失点を記録したが、球速150キロ超え連発の剛球ショーを披露。試合後、1軍に合流した。開幕戦出場は、登板翌日とあって体調次第になるが、18歳の投打二刀流ルーキーは「チームに貢献するために準備はしっかりとやりたい」と意気込んだ。

 同点で迎えた8回から公式戦初のマウンドに上がった。先頭打者に四球を与え、2死二塁から林崎に153キロ直球を右中間三塁打されて、プロ初失点を喫した。だがその後は無失点でしのぎ、2イニングを1安打2三振1失点。「0に抑えたかったけど、丁寧に行き過ぎた。もっとアバウトにいけば良かった」。大谷は反省の言葉を並べたが、力で押した投球内容は圧巻の一言だ。

 スピードが出にくいとされる鎌ケ谷スタジアムの球速表示で、最速152キロを記録した。さらに対戦相手の西武が持ち込んでいたスピードガンでは最速156キロを表示。全33球のうち24球の直球を投じ、そのうち19球で150キロ超えをマークする豪腕ぶりだった。

 登板後、アイシングをしながら野手として出場濃厚な開幕戦に備えた大谷は「ここで打ってほしいという時のために、心の準備はしてある」と、スイッチを投手から野手モードへと切り替えた。

 ただこの日は打撃どころか、バットすら握らずに投球に専念した。大谷は「明日の試合前に打てるので」とサラリと言うと、さらに相手先発の岸についても「データ確認はやっていません。自分の持っているものを出せればいい」と涼しい顔だ。枠にとらわれない二刀流らしさをのぞかせた。

 球団では1959年の張本勲氏以来、54年ぶりとなる高卒新人の開幕先発出場は実現するのか。栗山監督は「(可能性は)ゼロではない」と含みを持たせた。登板翌日であり体調次第となるが、スタメンにその名があっても、もう誰も驚きはしない。 (中村博格)

 

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