東日本全体に広がる内部被曝の現実(東京都豊島区、世田谷区の子供の尿から放射性セシウムが検出される)

未だ、東京電力福島第一原発災害は収束の目途すら立たず、日々東日本の国土および海洋は高濃度の放射性物質に汚染され続けている。東日本全体に広がる内部被曝の現実(埼玉県川口市の10歳女の子の尿から放射性セシウムが検出される)において懸念したように、東京都世田谷区、東京都豊島区在住のお子さんの尿からも放射性セシウムが検出されたようだ。この親御さんも原発事故後、最大限の防御をはかり、幾度か西日本への疎開を行ったようだが、食品流通網や呼吸等の経路によって、否応なく内部被曝しまったようである。



放射性物質分析尿検査の結果、親子共々セシウム134,137,ヨウ素全てが微量ながら検出されました。3歳の娘までが内部被曝かぁ…震災以後、食べ物、水に細心の注意を払い、疎開までしたのに…この結果に覚悟はしていたけれど、かなり凹みます…@豊島区


世田谷区在住、2歳の娘の尿検査結果がきました。検出下限は0.30Bq/kg 結果はヨウ素不検出、セシウム134 0.48Bq/kg セシウム137 0.52Bq/kg 4月〜GWまでの間に3回に分けて福岡に合計2ヶ月ほど疎開しましたが、この結果。


ここで非常に気になるのは、豊島区の方の尿から放射性ヨウ素が検出されたという部分である。放射性ヨウ素は半減期が8時間から20時間と短い。事故後5カ月以上経過しているにもかかわらず、生体の尿から放射性ヨウ素が検出されたということは、東京電力福島第一原発で未だに核分裂反応が続いており、首都圏の大気、あるいは水産物を汚染し続けており、そのような汚染食品が市場に流通していることをも意味する。また、同時にこの方の甲状腺は相当程度内部被曝していることになる。

放射能をもつヨウ素で、数種類のものがある。特にヨウ素−131(半減期8.06日)、ヨウ素−133(半減期20.8時間)は、ウランの核分裂によって生成される。従って、原子力発電所の事故では、最も注目される放射性核種である。
チェルノブイル原子力発電所の事故では大気中に大量に放出され、幼児に大きな放射線障害(ヨウ素は、甲状腺に集まる特徴があるために、甲状腺被ばくによる甲状腺機能障害が発生)を引き起こした。


東日本で子育てを行うリスクは非常に高いというのは言うまでもないことだが、年月が経過し、やがて東日本住民の内部被曝による(老人を除く)人々の健康被害が誰の目にも明らかとなる頃には、東日本は人の住めない地域となり果てるのではないかという懸念は確信に近いものになっていく。

児玉龍彦氏(東大教授)との討論 放射線がどのように細胞内の遺伝子を破壊するかが理解できる。


福島第一原発から今もなお放出され続ける放射性物質は「見えない爆弾」となり、将来にわたり日本の人々の生命を蝕み続けるのである。事故収束に10年近くを要すると考えられている中で、私たち自身ができることは非常に限られてきているように思われる。健やかなる人生を全うされたい方は、放射性物質に汚染され続ける東日本から避難すべきであろう。7月以降、私の腹部にも奇妙な発疹が発生し、未だにかゆみが治まらない。正直、東京での生活はそろそろ潮時かなと感じているが、その前に内部被曝のエビデンスを取得したいと思う。



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