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2013/03/28 ※サイトで読む

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【今週の旅の目次】

◇ 郷愁の原風景

◇ 旅まぐ写真館　オープン！

◇ 旅まぐ編集部が行く　お城の旅

◇ まぐまぐからのお知らせ

【編集部より】

今週の『郷愁の原風景』は見ごろをむかえる中国・四国・南紀の桜の名所をご紹介します。
『旅まぐ編集部が行く　お城の旅』は天空の城として話題の兵庫県朝来市の竹田城跡をレポート
今週も『旅まぐ』をゆっくりとお楽しみください。

入学式の時期に咲き乱れていた感が強い桜ですが、最近は卒業シーズンの花として定着しつつある地域もあるそうです。今年は特に開花が早く、桜吹雪の中、卒業式を執り行った学校もあったのだとか。

さて今週は、「日本さくら名所100選」に選定されているスポットから、今週末に見ごろを迎えそうな名所をご紹介しましょう。

山口県岩国市の錦川に架かる錦帯橋。この橋畔で佐々木小次郎が燕返しを編み出したとの伝説も残る、中国地方を代表する景勝地です。春夏秋冬、さまざまな美しい表情で観光客を迎えてくれるのですが、春の錦帯橋は格別。

咲き誇る3000本ものソメイヨシノが川面に映り、夜には300基のぼんぼりが桜と橋を淡く照らし、対岸の横山山頂からは岩国城が街を見守る―。そんな雰囲気の中、木製の橋板を踏みしめると、あたかも自分が現代と過去をつなぐ橋を渡っているような錯覚にすらとらわれてしまいます。そんな不思議な感覚を、読者の皆さんもぜひ。

山口から海を渡った愛媛県松山市の名城といえば、松山城。日本三大平山城にも数えられるこの城の本丸、二之丸、三之丸を含む城山公園も、桜の名所として知られています。築城400年余、25年もの歳月をかけて完成した四国最大の城郭がソメイヨシノに彩られる様は、錦帯橋同様、タイムスリップしたかのような感覚を見る者に与えてくれます。

この時期、7000本以上とも言われる桜が咲き誇るのが、900年近く前、平安時代に創建されたと伝えられる和歌山県岩出市の名刹・根来寺。国の史跡でもある境内を舞台に、ソメイヨシノやヤマザクラ、シダレザクラなどが美を競い合います。

秀吉による焼き討ちを免れた大師堂や、国宝に指定されている大塔など、古（いにしえ）の息遣いを感じさせてくれる建造物と桜のコントラストはお見事、の一言です。

今週ご紹介した名所は、どれもが桜を楽しみながら歴史を感じることもできるスポットばかり。カメラ片手に“時間旅行”を楽しんでみてはいかがでしょうか。

■ 鳥取県鳥取市　鳥取城跡・久松（きゅうしょう）公園
秀吉の兵糧攻めでも有名な鳥取城も、いまや桜の名所。
二之丸跡にはぼんぼりが灯り、屋台も出て賑わいます。

■ 奈良県大和郡山市　郡山城跡
代々の城主が桜を植樹、その美しい様から「御殿桜」と呼ばれました
明治時代にかがり火を焚いたのが、日本の夜桜の始まりと言われています。

■ 愛知県名古屋市　鶴舞（つるま）公園
明治42年に名古屋市が最初に設置した公園。
3月29日からの「花まつり」にはビアガーデンも。

「旅まぐ」4月4日配信号より、読者の方の写真をご紹介する新コーナー
『旅まぐ写真館』がスタート！
皆さんが旅先で撮られた渾身の1枚をお寄せください。
毎週1点を掲載させていただきます。力作をお待ちしています。

【応募要領】
（１）ペンネーム（本名でも可）
（２）撮影場所
（３）撮影日時
（４）コメント（140字以内）
上記内容を記載の上、メールにてご投稿ください。
（データサイズは１MB以下でお願いします）

■遅くない！やり直し英語始めませんか？

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日本屈指の山城天空の竹田城跡

こんにちは、編集部のもっさんです。お城の旅・第２回目は、今、マニアの間で話題沸騰中の兵庫県朝来市にある竹田城跡へと足を運んでみました。竹田城は標高357.7mの山頂に築かれた山城。山頂からの眺めが幻想的なことから、「天空の城」「日本のマチュピチュ」とも称され、人気スポットとなっています。

ここが入り口　天守まで登り坂が800ｍ（約40分）続く登山道は急斜面でかなり歩きにくい状態上り口に登山用の竹杖があるので持つことをおすすめします。		JR竹田駅から歩くこと7分ほどで現れるのが「竹田城跡登山道」と書かれた石碑。一瞬、“登山”の二文字に違和感を覚えましたが、歩き始めてみるとその二文字に納得の上り坂！本格的な急斜面が延々と続きます。階段状にはなっているものの、路面は行く手をさえぎるが如くの荒れ模様。息を切らしながら、岩場に腰掛け休憩を挟みつつ進むこと40分ほど、急に空が開けたかと思うと頭上に石垣が現れ、そこから少し進むと大手門に到着です。城跡内に入れば、あとは道伝いに天守閣を目指すだけ。三の丸、二の丸を抜け本丸の石垣を登り、天守台に立つと同時に目に飛び込んでくるのは……、まさに絶景！360度のパノラマが広がります。

安土桃山の昔、秀吉がこの場所で同じ風景を眺めていたと思うと、柄にもなく感慨深くなってしまいました。

事前にネットで山頂からの写真を見てはいましたが、実際にその場に立ち、自分の目で見ると臨場感が違います。また、一般的な山からの景色とは違い、急斜面の山城という特性からかビルの屋上からの眺めに近いことも、興味深く感じられました。

天守台からの眺め　竹田の町が一望

1600年に廃城となり、往時をしのぶ建築物は何一つ残っていない竹田城ですが、1990年公開の角川映画『天と地と』では3億円をかけ、撮影用のセットとして天守や城壁を作ったのだそうです。

今回歩いた登山道は、約400年前、城主や家臣たちが登城する際に使われたとのこと。城跡探訪の翌日に筋肉痛で苦しみながら、当時の人々の健脚さを思い知った自分です。

お世辞にも便利な場所とはいえない山奥に位置する竹田城ですが、他では決して味わえない、天地左右さえぎるもののない開放感はこの上ない快感！加えて今週～来週には山頂の桜も見ごろになりそう、ということで絶景の山城を訪れてみてはいかがでしょうか。


竹田城跡 1431年に山名宗全が築城。この時点ではまだ、砦ほどの小さな城でしかなかった。戦国時代に織田信長の配下だった羽柴秀吉が城代となる。その後、赤松広秀によって現存する石垣となる。この石垣作りには安土城と同じく穴太（あのう）積みと呼ばれる高い技術が用いられた。1600年に最後の城主・赤松広秀が関が原の戦いで西軍につき敗戦し廃城となった。



■町屋カフェ『寺子屋』こだわりの地元食材を使ったランチを食べることができる。オリジナル商品の天空サイダーも販売している。	■但馬牛焼肉『竹田屋』地元の名産品である但馬牛を使った焼肉、すきやきの専門店。午後２時まではランチとしても営業。	■喫茶『あったかプラザ』明治時代に建てられた旧医院を改修し喫茶店に。しっとりふわふわのシフォンケーキのセット（400円）がおすすめ。


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[記事提供]
株式会社阪急交通社
http://www.hankyu-travel.com/

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【旅まぐ】 2013/03/28 号（毎週木曜日発行）
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