【ソウル聯合ニュース】円安などの影響で現代自動車と傘下・起亜自動車の1~3月期の株価が世界主要自動車メーカーと比べ、低調であることが27日、分かった。トヨタ自動車など日本勢は株価上昇率が最も大きかった。
現代自動車の株価(22日終値)は21万4500ウォン(約1万8290円)となり、前年末比で1.8%下落した。起亜自動車は同期間、2.5%下がった。
トヨタ自動車やホンダ、日産自動車、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード、フォルクスワーゲンの計8社のうち、起亜自動車より株価が下落したのはフォルクスワーゲン(8.0%下落)だけだった。GMは2.2%下がったが、フォードは2.4%上昇した。
日本勢は株価が急上昇した。トヨタ自動車の株価は昨年末の4005円から4880円と21.8%上がり、上昇率が最も大きかった。ホンダは16.7%、日産自動車は16.6%上昇した。
昨年1年間の起亜自動車の株価は15.3%下落となり、8社のうち唯一下がった。現代自動車は2.6%上昇で、ほぼ横ばいだった。上昇率首位はフォルクスワーゲンの57.0%。トヨタ自動車は56.1%で2位となった。次いで、GM(42.2%)、ホンダ(33.9%)、フォード(20.4%)、日産自動車(17.2%)の順だった。
日本勢が好調なのは円安・ドル高が進み、価格競争力が高まったためとみられる。安倍政権が量的緩和による円安基調を表明して以来、円相場は昨年9月末の1ドル=77.8円から今月22日は94.9円と22.0%下落した。
最近のウォン安・ドル高を受け、現代・起亜自動車の業績が改善するとの見方も出ている。ウォン相場は昨年末の1ドル=1070.60ウォンから1119.30ウォンと4.5%下落した。NH農協証券の研究員は「為替(ウォン高)懸念で過度に下落した株価が上昇できる時期」と分析した。