【米アリゾナ州サプライズ発】レンジャーズのダルビッシュが名投手直伝のチェンジアップ習得を目指している。

　ブルペン入りした２６日（日本時間２７日）は、投じた４１球のうち１１球がチェンジアップ。ダルビッシュは「フェイクです」と話すなど、シーズンではチェンジアップを使わないことを示唆する発言をしているが、実際は新たな武器になりそうだ。

　この日も昨季から指導を受けているグレッグ・マダックスＧＭ特別補佐がブルペンでチェック。「まるでストレートに見えるぞ。これなら（打者は）間違いなく空振りする」などとダルビッシュに声をかけた。現役時代はカブス、ブレーブスなどで通算３５５勝をマークし、その制球力から『精密機械』の異名をとったマダックス氏は、中でも親指と人差し指でＯＫマークを作って握る「サークルチェンジ」が代名詞と言える球種だった。

　日本ハム時代はサークルチェンジも武器のひとつだったが、大リーグ移籍後は抜けることが多く、封印してきた。ところがマダックス氏の助言で握りをわしづかみ系に変更すると、打者の手元ですっと沈む１３０キロ前後のチェンジアップを確立させることに成功。シーズンで解禁されるのか、注目だ。