【武田修宏の直言】W杯アジア最終予選のヨルダン戦は非常に残念な結果となった。私もドーハの悲劇(93年米国W杯アジア最終予選の最終戦終了間際に失点し、初のW杯出場を逃した)を経験したが、W杯アジア最終予選で簡単には勝たせてくれないことを選手たちは再認識したことだろう。今回はピッチ状態の悪さで得意のパスワークも発揮できず、環境への適応もできなかった。
試合を振り返れば、ザッケローニ監督はトップ下に香川を起用してきた。それ自体は悪いことではないが、選手たちは緊張感で序盤から守備の意識が高く、ボランチと香川との距離が間延びしてしまった。その中で香川はFW前田遼一(31=磐田)が守備に追われたことで連係連動できずに、中央で孤立した。
これまでトップ下を務めてきたMF本田圭佑(26=CSKAモスクワ)は前線でタメを作って攻撃を展開してきたが、まったく違うタイプの香川のスタイルに周囲が対応できていなかった。香川自身もボールを受けると前へ急ぎ過ぎるなど、強引なプレーでミスをし、攻撃陣をけん引できなかった。
ザッケローニ監督の戦略も疑問だ。相手にリードを許した場面で、点を取りに行くパターンが相変わらず構築されていない。いつも長身FWハーフナー・マイク(25=フィテッセ)を投入するしかなく、ロングボールを合わせるだけの単純な策しかない。組織的な守備を築くのはうまいが、攻撃面の手腕は未知数と言わざるを得ない。
W杯出場に暗雲が漂っているわけではない。この敗戦の教訓を次の試合では必ず生かし、油断をせずにW杯切符を勝ち取ってほしい。
☆武田修宏:たけだ のぶひろ=1967年5月10日生まれ。静岡県出身。幼少期から「天才少年」と呼ばれたストライカー。名門・清水東(静岡)から86 年に読売クラブ(現東京Ⅴ)入り。ルーキーながら11得点を上げ、リーグⅤに貢献し、MVPにも選出された。Jリーグ発足後はV川崎や磐田、京都、千葉な どでプレー。00年には南米パラグアイのルケーニョに移籍。01年に東京Ⅴに復帰し、同シーズンで現役引退した。Jリーグ通算は94得点。JSL時代も含 めれば152得点を挙げた。87年に日本代表に選出。93年アメリカW杯アジア最終予選でドーハの悲劇を経験した。 http://takeda.at.webry.info/
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