セ・パ両リーグとも優勝チームを予想するのは簡単だが、２位以下となると難しい。セ・リーグで言うと、優勝候補に挙げようと思っていた広島は前田健、大竹、野村、バリントンと先発４番手まで充実しているが５、６番手と抑えがハッキリしていない。

　オフに元大リーガーの福留、西岡を獲得するなど積極的な補強を行った阪神にしても、レギュラー捕手の固定という課題は残されたままだ。

　投手力が極端に劣るＤｅＮＡを最下位としたが、浅尾に復帰のメドが立っていない中日、先発陣の枚数が足りないヤクルトも決め手に欠ける。この２チームは“勝ち方”を知っているだけにポンとＡクラスに入ってくる可能性もあるが、いずれにせよ２～５位はどんぐりの背比べだろう。

　パ・リーグでは楽天が台風の目となりそうだ。星野監督にとっても勝負の年になるだろうが、昨年と比べて選手たちが大きくなった印象がある。

　それを星野監督に話すと「僕には西武の選手の方が大きく見えますよ」と苦笑していたが、チーム全体に“何か”を起こしそうな雰囲気があるのは確か。ソフトバンクと西武、楽天がＡクラス争いを展開すると見る。

　４位以下は、正直どう転ぶか分からない。栗山監督への叱咤激励も込めて日本ハムを最下位としたが“的中確率”はゼロではないだろう。

（本紙専属評論家）