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コンピューターは現役プロ棋士を超えられるのか?

10年ほど前はまだまだ勝てないといわれていたコンピューターでしたが、ここ最近は現役プロ棋士にも勝てるのではないかといわれるようになってきました。そんな中で行われる第2回将棋 電王戦。現役プロ棋士にコンピューターが勝つそんな歴史的なイベントとなるのか。まとめてみました。

更新日: 2013年03月21日RSS

ふうせんねこさん

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第2回将棋 電王戦が開催されます

5人の現役プロ棋士 VS 5つの最強コンピュータ将棋ソフトが闘う、将棋棋戦です。

コンピュータは未だに現役の男性プロ棋士には勝った事がない

将棋ソフトがプロ棋士に勝利した例としては、2010年に女流のトップである清水市代女流二冠戦、2012年には引退後8年経っていた故・米長永世棋聖戦があるが、どちらも現役の男性プロ棋士と比べると力が劣ると言われています。

今回の第2回将棋電王戦は、コンピュータ将棋が現役の男性プロ棋士とどれだけ戦えるのか、あるいはどれだけ上回るのかが明らかになる歴史的イベントになるわけです。

今回プロ棋士が対戦するコンピュータ将棋ソフトは

第22回コンピュータ将棋選手権5位

習甦開発者 竹内章さん

名前の中に「羽生」の二文字を含むところからも分かる通り、羽生善治の指し手をベースに評価関数が設定されているはず。

第22回コンピュータ将棋選手権4位

ponanza開発者山本一成さん

ponanzaは大会5位とは言ってもマシンスペックの差などから考えるに、マシンが同条件なら優勝の可能性も十分あったソフト

コンピュータ将棋はもはや早指しでは人間を軽く越えていたことをponanzaがいま証明した。

第22回コンピュータ将棋選手権3位

ツツカナは人間に近い自然な指し手が多かったと思う

ツツカナの場合はちょっと違って「どの手を深く読むか」を機械学習したのだそうだ。これによってより人間に近い思考を実現した。

第22回コンピュータ将棋選手権2位

puella α開発者伊藤英紀さん

2012年1月14日には名人経験者であり時の将棋連盟会長でもある米長邦雄永世棋聖と対戦し(第1回電王戦)、先手113手で勝利した。

Bonanzaライブラリ採用ソフトであり、ラーメンで言えば家系ラーメンみたいなものだろうか。本家があって、それをアレンジした分家、と言ったところ。

あとはボナ攻め(角金交換の駒損の猛攻)やボナ囲い(天野矢倉、片矢倉っぽい形)が有名だろうか。

第22回コンピュータ将棋選手権1位

GPS将棋開発チーム
TeamGPS 田中さん/森脇さん

東京大学大学院総合文化研究科の教員・学生が開催しているゲームプログラミングセミナー(Game Programming Seminar = GPS)のメンバーが中心になって開発が行われているソフトウェアです。

会場だけでなく、同大のキャンパスに設置した800台近いパソコンと接続することで、1秒間に約2億8千万手を読むことができる。

コンピューター将棋の進歩はどうなのか

「覚えたての子どもの棋力から、あと三年でトッププロに手が届くところまで来た」

滝沢武信・コンピュータ将棋協会会長(61)は40年前から開発に携わっている。

しかしそれから20年、パソコンの進歩と将棋ソフトの進歩は凄いものがありまして、現在のパソコン用コンピュータ将棋ソフトの力は、ほとんどのアマ強豪を上回っています。

HNKの2000年頃の番組では、将棋の次の指してが80通りあるとすれば、コンピューターが全部の手を読んでいたのでは、80の115(プロの手数)乗をすると、10の220乗となって、コンピューターの能力では4手先程度までしか読みきれないとしています。

この為に「大局観」を見るというような将棋を行っているプロ棋士の足元にも及ばなかった訳です。

プロの対局データを大量に蓄積し、「教科書代わり」に判断する手法が主流。手法を確立したソフト「ボナンザ」のプログラムの仕組みが公開され、レベルが底上げされたことから、特にこの数年で飛躍的に強くなった。

これによりコンピューターが大局観を見るような形になってきている。

羽生はコンピュータがプロを破る時代を2015年と予想している。

GettyImages Photo by Aidon / Digital Vision

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