NHK北九州のニュース 北九州放送局
北九州のがれき広域処理終了
東日本大震災の被災地・宮城県石巻市からがれきを受け入れてきた北九州市は27日、最後の焼却灰の埋め立てを行い、半年に及んだ西日本で初めての広域処理が終了しました。
北九州市若松区の最終処分場には、26日までに市内の焼却施設で焼かれたがれきの焼却灰23トンあまりがトラック3台で運び込まれました。
北九州市は、被災地の復興を支援しようと、去年9月から宮城県石巻市のがれきを受け入れ、西日本で初めての広域処理を行ってきました。
北九州市での処理は来年3月まで続く予定でしたが、がれきの発生量が想定より少なかったことから1年前倒しされ、27日の焼却灰の埋め立てをもって終了しました。北九州市によりますと、市内3か所の焼却施設でこれまでの半年間に処理されたがれきは2万2600トンにのぼり、人口5万人程度の都市から出る1年分の家庭ごみの量に相当するということです。北九州市は、▼焼却施設や最終処分場の周辺で測定してきた大気中の放射線量に変化は見られず、▼焼却灰などに含まれる放射性セシウムの濃度はすべて市の基準を下回っていることから、処理は安全に行われたとしています。
広域処理が終了したことについて、北九州市の北橋市長は「東北の被災地の復興の手助けができて大変嬉しく思っている。宮城県の方々から、一番苦しかった時に西日本で初めて広域処理に手をあげてもらい、大変嬉しかったという言葉をいただけた。
苦しい時もあったが、ここまでこれてよかったとしみじみ感じている。受け入れにご理解いただいた市民に厚く感謝したい」と述べました。
そのうえで北橋市長は「がれきの受け入れは終わったが、今後も東北の被災地の復興支援のために出来る限りの努力を続けたい」と述べ、応援職員の派遣などに引き続き取り組む考えを改めて示しました。
03月27日 19時01分
北九州のニュース
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