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【大相撲】

王様になれ!千代皇 与論島から初の関取

2013年3月28日 紙面から

新十両への昇進が決まり、九重親方(左)と握手する千代皇=大阪市東住吉区の九重部屋宿舎で

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 日本相撲協会は27日、大阪市のボディメーカーコロシアムで大相撲夏場所(5月12日初日・両国国技館)の番付編成会議を開き、与論島出身で初の関取となる千代皇(ちよおう、21)=本名・基王代仁(もとい・みよひと)、鹿児島県出身、九重=と亀井改め希善龍(きぜんりゅう、27)=本名・亀井貴司、香川県出身、木瀬=の新十両昇進を発表した。

 サンゴ礁に囲まれた人口約5400人の島、鹿児島県の与論島から初の関取が誕生した。大阪市東住吉区の九重部屋宿舎で会見した千代皇は「昇進が決まって母親に連絡したら、よく頑張ったねと言われました。どんどん上を目指したい」と笑みを浮かべた。

 本名は基王代仁。「与論でも同じ名前の人はいません」という珍しい名前。実家で居酒屋「ティダ(太陽)」を営む母・ひとみさん(52)は「王代仁は響きは優しいけど男らしい名前。姓名判断の先生が考えました。その通り優しくて、あまり前に出ない子でした」と振り返った。

 しこ名の千代皇と合わせると「王」という字が2つある。部屋付きの佐ノ山親方(元大関千代大海)がつけたしこ名。そこには「魁皇関のように優しくて力持ちという願い。王の上に白星は縁起もいいし。それに、本名と合わせると王が2つある。相撲界の王様、横綱になってほしいという願いです」と同親方は説明する。

 沖縄・中部農林高から相撲を始めたばかり。伸びしろが期待される21歳は、与論島に凱旋(がいせん)し、島の焼酎・有泉を与論献奉で回し飲みすることを楽しみにしている。 (岸本隆)

 

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