全体練習でティー打撃を繰り返す巨人・阿部=東京ドームで(川越亮太撮影)
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巨人の原辰徳監督(54)が29日の開幕戦(対広島、東京ドーム)で阿部慎之助捕手(34)を4番で起用すると明言した。
「阿部はそこ(4番)からスタートする予定です」。4番を誰に担わせるかについて、これまでは言葉を濁してきたが、この日は明快そのもの。昨年のセ・リーグ打撃2冠王である阿部に、開幕戦の中心を任せることで腹を決めた。
WBCでは正捕手に加えて、4番と主将という一人三役を務めた阿部。国際大会で蓄積された心身の疲労を気にかけていた指揮官は21日のDeNA戦(横浜)後、開幕4番を変更する可能性を示唆。一時は村田を置くことまで検討した。
しかしチームに再合流した阿部は23、24日の楽天戦(東京ドーム)にスタメン出場し、23日には左前打をマーク。この日に東京ドームで実施した全体練習でも快音を連発した。この様子を見て体調に問題なしと判断。「心配は全くありません」と、事実上のゴーサインを出した。
今季も阿部のコンディションを考慮して休養日を設けるなど臨機応変に対応する方針に変わりはない。しかし、1年のスタートはあくまで4番。原監督の発言を伝え聞いた阿部は「1年間、(4番を)守れるようにしたいね」と、抱負を語った。
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