登板予定のイースタン西武戦が雨天中止とり室内で練習を行った日本ハム・大谷=千葉・ファイターズスタジアムで(開出牧撮影)
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日本ハム・大谷翔平投手(18)=岩手・花巻東高=が開幕1軍を射止めた。球団の高卒ルーキーとしては2008年の豊島明好投手以来、5年ぶり。投手枠ながら野手での起用となる。
栗山監督は「最初から決めていた」と告白。オープン戦10試合で22打数4安打と1軍の壁にぶち当たったが、「(周囲に)“ふざけんな”という声もなかったので、独断で決めた」と話した。大谷は「うれしい。これがスタート、しっかりやっていきたい。チームの勝利に貢献したい」と笑顔。「新人らしく元気よく積極的にやっていきたい」と目を輝かせた。
登板を予定していた27日のイースタン・リーグ、西武戦は雨天中止に。28日の西武戦(鎌ケ谷)にスライド登板する。そんな大谷は今後も野手、投手の二刀流調整を進める。1軍では野手として出場し、週1回をめどに投手としてファームで登板することになりそうだ。
ただし登板する28日は1軍の開幕前日。栗山監督は「大谷は投手として登板した翌日は、野手として使わない」とあらためて強調し、さらに開幕戦の西武先発・岸について「左打者は意外に打つのが難しい投手」と発言。大谷の開幕スタメンがないことを示唆した。
とはいえ、これまでの球界の常識を根底から覆す規格外の二刀流。開幕ベンチに入る18歳から目が離せない。 (中村博格)
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