NECモバイリング株がストップ高、TOB期待で買い
[東京 26日 ロイター] 東京株式市場でNECモバイリング(9430.T: 株価, ニュース, レポート)株が一時ストップ高まで上げ幅を拡大させている。NEC(6701.T: 株価, ニュース, レポート)が同社の売却作業に入ったことが明らかになったとロイターが報じたことでTOB(公開買い付け)期待が高まっている。
複数の関係筋が26日、ロイターに述べた。非中核事業の売却を進める戦略の一環。関係筋によると、NECは月内にも売却先の最終的な絞り込みを行う予定で金額は700億円─800億円となる見通しという。 NECは収益改善のため事業の選択と集中を進めるほか、重要度の低い保有資産を売却して財務基盤の強化を図っている。また、日本国内における携帯電話販売代理店の再編加速を映し出していると言えそうだ。
NECモバイリングはNECが発行済株式の51%を保有する親会社。関係筋によると、NECは売却先の最終選定に入っており、早ければ月内にも売却先を絞り込む予定。 現時点で候補として名乗りを上げているのは豊田通商(8015.T: 株価, ニュース, レポート)とデンソー(6902.T: 株価, ニュース, レポート)が共同出資するTDモバイル(東京都港区)と、丸紅(8002.T: 株価, ニュース, レポート)の100%子会社、丸紅テレコム(東京都港区)とみられる。買い手候補は上場しているNECモバイリングの株式を公開買付けする必要がある。
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