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経済
“燃える氷”で覆る日本の資源小国イメージ
2013.3.27 15:05
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シェールガス革命に沸く米国、メタンハイドレートの取り出し成功でエネルギー革命に期待が高まる日本と、このところ天然ガスに関わるニュースが続いている。特に日本は資源小国という弱小なイメージが覆る可能性があり楽しみな話題だ。(フジサンケイビジネスアイ)
メタンハイドレートが話題になる背景の一つが東京電力福島第1原発事故だ。2基を除いて国内の原発は停止中。原子力規制委員会は、7月に施行される原発の新しい安全基準の導入に向けて基本方針をまとめたばかりで、再稼働の見通しは立っていない。火力発電所の燃料として液化天然ガス(LNG)の需要は依然として高い。
日本のLNGの輸入価格は原油の価格を基本にして計算しており、世界のガス産出量が増えようと現状では価格に関係しない。自前でガスを調達できるメタンハイドレートに熱い視線が集まるのも当然だろう。
一方、米国でもLNGの輸出解禁で貿易収支の改善、純エネルギー輸出国への転換が視野に入っている。では、シェールガス対メタンハイドレートの戦いとなるかだが、シェールガスは日本とは違った背景がある。
シェールガスの存在は1970年代に指摘され、米国での採掘などの研究は40年以上を費やしており、決して一朝一夕というわけではない。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、ガスインフラの強い土台が技術開発を支えた、と指摘する。
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