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事件
笹子トンネル、10年前にもボルト定着不足確認 点検に生かさず 管理体制含め原因究明へ
2013.3.28 00:09
中央自動車道笹子トンネル上り線(山梨県)の天井板崩落事故で、平成13年に天井板のつり金具を支えるボルトの引き抜き試験が実施され、ボルトの定着不足が確認されていたことが27日、国土交通省の調べで分かった。
国交省によると、試験は旧日本道路公団が工事を実施する際、強度を確かめるために実施。4本を引き抜いたところ、うち1本で定着不足を確認した。ただ工事には問題はないと判断、その後の点検などにも生かされなかったという。
一方、事故後に未崩落部分で引き抜いたボルト107本を調べた結果、接着剤の付着範囲(推計)は4・7~15・2センチで平均92・2センチと判明した。設計値の13センチよりも短かったという。
また、接着剤自体の分析では、調査した19本すべてで劣化が確認された。国交省は接着不足や劣化などとともに、管理体制の問題点などの検討を進め、原因究明を進める。
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