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経済
うめきた、ハルカス…大阪の公示地価上昇 大規模開発が起爆剤に
2013.3.21 21:08
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6年ぶりのトップ交代
大阪圏の公示地価は、JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた」で4月26日に全面開業する「グランフロント大阪」のAブロック(大阪市北区大深=おおふか=町)が最高価格地点に躍り出た。大阪圏のトップ交代は平成19年以来6年ぶり。6月に百貨店が先行開業する同市阿倍野区阿倍野筋の「あべのハルカス」の建設地も同区内で最高地点になっており、大規模再開発が地価上昇の起爆剤となっていることを浮き彫りにした。
最高価格地点がグランフロント大阪に移った理由について、国土交通省の担当者は「西日本最大のターミナルに接する立地や成長の可能性が評価された」と説明。昨年までトップの「大阪第一生命ビルディング」(大阪市北区梅田)も770万円と前年比30万円上昇したが、昨年は調査対象外だった同ブロックが77万円上回り、最高価格も前年より107万円高い847万円に押し上げた。
商業地の調査では、大阪都心部の淀屋橋(中央区、前年比12万円減の368万円)や本町(同区、4万円減の355万円)が下落する半面、梅田(北区)は18万円増の723万円、あべのハルカス効果が顕著な天王寺は約3・8倍の209万円と、開業を控える再開発地区の上昇が目立った。
ただ、大阪府代表幹事として調査を担当した不動産鑑定士の若崎周氏は「グランフロント大阪の公示価格は、もっと高く評価されてもよかった」と説明する。
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