映画「東京原発」:“都知事が原発誘致”福島の事故後、再び脚光 和歌山、松江で上映
2013年03月27日
市民団体「原発がこわい女たちの会」は30日、和歌山市の市勤労者総合センターで、原発政策の問題点を娯楽映画にした「東京原発」のDVDを上映する。
同映画は「Shall we ダンス?」の助監督を務めた山川元さんの監督・脚本作品で、02年に製作。主演は役所広司さん、共演陣は段田安則さん、平田満さん、吉田日出子さん、岸部一徳さんら豪華キャストにもかかわらず、原発を風刺する内容で日の目を見なかった。しかし05年度地球環境映像祭で最優秀賞を受賞し、東日本大震災に伴う原発事故で再び注目を集めている。役所さんが演じる東京都知事が突然「東京に原発を誘致する」と爆弾発言。都庁はパニックとなり、原発の問題点があぶり出される。
つどいは午後1時開会。DVD上映後に交流会もある。参加費500円。連絡先は松浦さん(073・451・5960)。
◇松江でも上映会「感じたことを自由に語り合って」
映画「東京原発」は30日、松江市白潟本町のスティックビルで上映される。合間にはフリートークもあり、主催者は「東京電力福島第1原発事故後、原発について考えが変わった人も多いのではないか。映画を見て感じたことを自由に語り合ってほしい」と参加を呼び掛けている。
主催は、松江市の映画愛好者や原発を巡る問題について活動をしている市民らで作る上映実行委員会。この映画の企画は05年に続いて2回目。主催者は「この映画への注目も再び集まっており、再上映を企画した」という。
上映開始は午前10時半、午後2時、午後6時半。フリートークは午後0時半〜1時15分。一般1500円、中高生500円、小学生以下無料。問い合わせは、実行委(午後7時まで、090・3638・3675)。【曽根田和久】