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東京都が新たな液状化の予測図公開
3月27日 17時46分

東京都は、東日本大震災を教訓に、強い地震の揺れで地盤が液状化するおそれがある地域を記した予測図を、17年ぶりに作り直し、27日からホームページで公開を始めました。

東日本大震災では、東京湾沿岸の広い地域で地盤が液状化し、千葉県浦安市などで、建物やライフラインなどに大きな被害が出ました。首都直下地震などが起きた場合、東京都内でも液状化の被害が広がるおそれがあるほか、救急車や消防車などの通行が妨げられ、火災などの被害が拡大することが懸念されています。
このため東京都は、17年前の平成8年に完成した液状化のおそれがある地域を記した予測図を、地層を改めて調査するなどして作り直し、27日からホームページで公開を始めました。
公表された新しい液状化の予測図は、関東大震災並みの震度6弱の揺れを想定し、地層の状況や地下の水位の分布などを基に、液状化の可能性が高い地域、可能性がある地域、可能性が低い地域と3段階に色分けして示しています。
このうち液状化の可能性が高いピンク色のエリアは、比較的、地盤が弱いとされる東京23区の東側や湾岸の埋め立て地に集中していることが改めて示されています。また、新たな予測図では、過去に液状化した地域や液状化しやすい砂の層が厚い地域などを、地図で表示させることもでき、さまざまな角度から液状化の状況や予測を調べることができます。
地震防災工学が専門で、予測図の製作に携わった早稲田大学理工学術院の濱田政則教授は、「これから起きるであろう首都直下地震では、非常に大きな揺れに襲われ、液状化の地域も広がるだろう。
新たな予測図は住宅やライフライン、道路などを守るために有効に使われるだろう」と話しています。この予測図は、東京都の土木技術支援・人材育成センターのホームページから閲覧が可能です。

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