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排水溝から基準3000倍超の六価クロム
3月27日 17時46分

東京・江戸川区の歩道の排水溝から、国の基準の3000倍を超える有害物質の六価クロムが検出されたことが、東京農工大学の研究グループの調査で分かりました。

基準を超える六価クロムが検出されたのは、東京・江戸川区小松川1丁目の歩道の排水溝です。
ことし1月、東京農工大学の尾崎宏和特任助教の研究グループが調査したところ、最大で国の環境基準の3000倍を超える六価クロムが検出されたということです。排水溝は深さ30センチほどで、金属製の格子状のふたで覆われており、尾崎特任助教によりますと、一般の人が直接触れたりする可能性は少ないとみられますが、およそ10メートルの範囲で六価クロムが確認されたということです。六価クロムは発がん性も指摘されていて、付近一帯では戦前から化学メーカーが六価クロムを含んだ産業廃棄物を埋め立てていたことが分かっています。
おととし3月には、近くの歩道で六価クロムを含んだ水がしみ出しているのが見つかり、東京都が対策工事を行っていました。
尾崎特任助教は、「40年間にわたって地下を汚染していた可能性があり、東京都の処理が不十分だったと考えられる。
詳しく調査するとともに、住民にも情報を公開して注意を促す必要がある」と話しています。

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