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葛尾村 区域再編で一時帰宅も
3月22日 21時5分

葛尾村 区域再編で一時帰宅も
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政府が進めている原発事故に伴う避難区域の再編で、福島県葛尾村が警戒区域と計画的避難区域から3つの避難区域に再編され、自由に行き来できることになった自宅に一時的に戻る住民もいました。

およそ1500人のすべての住民が、村の外に避難している福島県葛尾村は、22日午前0時に、8%の住民がいた地区が「帰還困難区域」に、87%がいた地区が「避難指示解除準備区域」に、5%が「居住制限区域」に再編されました。
このうち農家の坂口高志さんは、自宅がある地区が警戒区域から避難指示解除準備区域に変わり、宿泊しなければ自由に立ち入れるようになったため、中学3年生の長男の祐介さんと一緒に22日、半年振りに自宅に一時的に戻りました。
自宅の隣にあるキノコをつくっていたハウスの一部は屋根が壊れ、置かれたキノコは2年前の原発事故直後のままおかれて腐っていました。
坂口さんは村で農業を再開したいと考えていますが、村の面積の8割を占める森林の除染が行われるかどうか国がまだ方針を示していないため、戻れるかどうか決められないといいます。
坂口さんは「自宅周辺だけが除染されても、子どもたちを外で自由に遊ばせることはできません」と話していました。
松本允秀村長は「森林の除染がどうなるのか住民も大変心配していて、村としても対応をしていかなくてはならない。住民が安心・納得できる環境をつくり、村に戻ってもらいたい」と話していました。

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