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ホットスポット探査装置を開発
3月21日 20時42分

ホットスポット探査装置を開発
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原発事故の影響でできた局所的に放射線量の高い、いわゆる「ホットスポット」を簡単に探し出す装置を独立行政法人の放射線医学総合研究所が開発しました。
放射性物質を取り除く除染の作業を効率的に進められるようになるとしています。

放射線医学総合研究所が新たに開発した装置「ホットスポット探査システム」は、放射線を高い感度で検出する検出器を3つ組み合わせ、それぞれの測定値の違いから放射線が飛んでくる方向を特定します。
空気中の放射線量が周りの2倍以上ある場合、内蔵するコンピューターが半径30メートルの範囲の分析結果を1分ほどで表示する仕組みです。
2台同時に使って指し示す方向が交わる場所を詳しく調べれば、局所的に放射線量の高いホットスポットをさらに簡単に探し出せるようになるとしています。
これまでホットスポットを探すには、放射線の測定装置を地面に向けて手探りで調べるか、特殊なカメラの設置場所を変えながら繰り返し測定を行う必要がありました。
研究所では放射性物質を取り除く除染の作業を効率的に進められるようになるとしています。
装置の開発に当たった白川芳幸研究基盤技術部長は「ホットスポットは雨や風などで移動するが、装置を使えばすぐに特定できるので安心にもつながる。除染に役立つよう実用化を急ぎたい」と話しています。

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