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2013年3月20日(水) 東奥日報 ニュース



■ あづま湯60年の歴史に幕/青森

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今月末で廃業する「温泉 あづま湯」の外観
 
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「温泉 あづま湯」の脱衣場。この日も常連たちでにぎわっていた
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 60年間にわたり、地域住民に親しまれてきた青森市花園2丁目の「温泉 あづま湯」が施設の老朽化などで、31日の営業を最後に、廃業することになった。入浴客の多くは長年通う常連で「とても残念」「寂しい」と廃業を惜しんでいる。

 「温泉 あづま湯」は1953(昭和28)年、現在経営している山内京子さん(81)の義父が公衆浴場の「東湯」として創業。83年に建物を新築し、設備も更新した。96年、タイルなど一部を改修した際、泉質を分析してもらったところ、温泉の基準を満たしていることから、温泉としての許可を取った。

 近年は家庭、アパートの内風呂の普及や大型浴場の台頭もあり、客数が年々減少。30年を経過した設備の更新に多額の費用を要することや、ボイラーに使う重油価格の高騰もあり、廃業を決意した。

 山内さんは「お客さんからは『あずましいからあづま湯』とか、『腰や膝の調子が良くなった』と言っていただいた。できる限り長く続けたいと思っていたが、採算面を考慮して閉店を決めた。お客さんには長い間、お世話になり、感謝している」と話す。

 2月下旬に閉店の告知を張り出したところ、事業継続を望む声が相次いだという。

 学生時代から通っているという松田豊さん(77)は「仕事が終われば、毎日、風呂に入りに来ていた。いろんな人との出会いがあり、思い出もたくさんある」と寂しそうに話した。数十年の常連客という女性(72)は「顔見知りばかりで、おしゃべりも楽しかった。閉店したらどこに行けば良いのか」と残念がった。

 「あづま湯」は26〜31日、「感謝デー」として、大人(中学生以上)の入浴料を通常より100円安い300円にする。

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