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東北建築賞作品賞 本県から2点
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弘前市の建築家蟻塚学さん(33)が設計した同市の住宅「冬日(ふゆび)の家」と、針生承一建築研究所・アトリエノルド・アトリエタアク設計共同体(代表者・仙台市)などが設計した八戸ポータルミュージアム「はっち」が、第33回東北建築賞(日本建築学会東北支部主催)の作品賞を受賞した。
東北地区に建設された建築作品が対象の同賞には22点の応募があり、作品賞6点と研究奨励賞1点が選ばれた。表彰式は6月22日、岩手県公会堂(盛岡市)で行われる。
蟻塚さんの作品は、2011年に完成した弘前市内の平屋住宅。「寒さを豊かさに変える」というコンセプトで、リビングの南側にガラス張りのサンルームを造ったのが特徴。講評では「制約条件になりやすい雪と冬期の日照を巧みに取り込み、冬の日常に開放的な風景を生み出す」と評価された。同作品は「第6回JIA東北住宅大賞2012」の大賞にも選ばれた。
蟻塚さんは「青森のデメリットをメリットにできればと思っていた。その点が評価されてうれしい」と喜びを語った。
一方、八戸市が施主となり、11年2月に完成した多目的施設「はっち」は、外壁が壁面緑化され、中庭を中心に、エスカレーターで上りながら、全館を体験する構成となっている。講評では「観光客と市民同士の交流、創造の拠点をつくるという目的が、市側の積極的な場のつくり込みによって高いレベルで成功している印象を持った」と高い評価を得た。
風張知子館長は「建物だけでなく、使用方法も高く評価されたと感じている。基本構想の段階から市民と一緒につくり上げてきており、市民と一緒に喜びたい」と話した。
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