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青森県、「短命」返上へ健康増進計画 喫煙率など数値目標

 青森県は、新年度に始める健康づくりの基本方針となる第2次県健康増進計画「健康あおもり21」を策定した。喫煙率や自殺率など生活習慣に関する分野に数値目標を設定。平均寿命が全国一低い「短命県」の汚名返上を目指す。
 2001年に策定し、本年度に最終年度を迎えた前計画を改定した。健康あおもり21推進本部会議(本部長・三村申吾知事)で決定し、13〜22年度に取り組む。
 厚生労働省が2月に発表した10年の平均寿命調査で、県は男性77.28歳(全国平均79.59歳)、女性85.34歳(同86.35歳)で、ともに全国最下位だった。喫煙率やがんによる死亡率の低下、自殺者の減少などが課題となっている。
 同計画では、全国平均より高い肥満率と喫煙率、自殺率の対策を重点課題に設定。22年度までに喫煙率を男性23%以下(現在36.1%)、女性5%以下(同7.9%)にすることなど、38項目の数値目標も盛り込んだ。
 県は今後、弘前大に寄付講座を設けてがん研究に携わる人材を育成するほか、若者の生活実態調査、健康教育サポーターの育成などに取り組む。計画の進展状況を毎年度検証し、5年後には必要に応じて見直す。
 県がん・生活習慣病対策課は「県民一人一人の健康への意識を変えて、全国最下位の状況から脱したい」と話した。


2013年03月21日木曜日


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