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2013年3月24日(日) 東奥日報 ニュース



■ 弘前の伝統工芸品、独仏で高評価

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「パリ・メゾン・エ・オブジェ」の弘前商工会議所ブースで木工品を見るバイヤー(同会議所提供)
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 津軽打刃物、津軽塗など弘前地域の伝統工芸品の海外展開を目指す「『弘前な空間』ブランディングプロジェクト」のメンバーが1月にフランス、2月にドイツの国際展示商談会に出展した。高い技術やオーダーメード可能な点が評価された一方、外国語での説明、現地のライフスタイルに合わせた品ぞろえの面で課題を残した。

 フランス・パリの「パリ・メゾン・エ・オブジェ」(1月18〜22日)にはこぎん刺し、津軽塗、木工、津軽打刃物を、ドイツ・フランクフルトの「メッセ・アンビエンテ」(2月15〜19日)にはリンゴ創作炭、津軽打刃物を出品した。

 「メゾン−」は約7万6千人、「メッセ−」は約14万人の来場者があり、現地のほか、アジア地域からもバイヤーが訪れた。

 弘前市の弘前商工会議所会館で今月14日開いたプロジェクト委員会では、出展者が「津軽塗とコラボレーションしたナイフに、アルマーニのデザイナーが興味を示した」「こぎん刺しの名刺入れはニーズがないようだが、ポケットティッシュ入れは使われそうだ」「『英語のホームページはないのか』と聞かれ、『ない』と言うと商談が終わった」などと商談会の様子を報告した。

 同プロジェクトは弘前商工会議所が中心となり、2010年度から始まり、本年度が最終年度。委員長の吉澤俊寿・二唐刃物鍛造所代表取締役は「1〜2年で結果が出るものではない。継続して挑戦することが重要だ」と述べた。

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