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青い森鉄道2年連続黒字見通し
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第三セクター・青い森鉄道(青森市、小林巧一社長)は25日、青森市内で取締役会を開き、2012年度の事業収支見込みを報告、13年度の事業計画案などを承認した。12年度の最終損益は140万円程度の黒字となる見通しで、黒字は2年連続。県への線路使用料も、計画値(6272万円)を上回る6546万円余を支払える見込みとしている。
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線路使用料の支払額が計画値を上回るのは、02年の開業以来初めて。ただ、本来支払うべき使用料全額には程遠く、青い森鉄道は12年度も前年度と同じ億単位の額の減免を県から受ける見通し−としている。11年度は約6億9千万円の減免を受けている。
鉄道事業全体の収入は22億8460万円余で、計画より約2690万円少ない。鉄道事業の黒字は、JR東日本への車両使用料の支払額が料金の改定で当初計画より約5千万円抑えられたことで達成できたというのが実態。普通運賃収入は計画値より約2690万円のマイナス、通勤定期収入も同じく約830万円のマイナスとなっている。
小林社長は取締役会後の会見で、旅客運輸収入の伸び悩みについて「正確な分析はまだできていない」とした上で、13年度に向け「どこにポイントを置いて営業活動をすれば効果があるのか考える。専門機関からの助言も有効なら受けていきたい」などと語った。
一方、13年度はさらなる経費削減にも取り組む方針。事業計画では、青森地区の無人駅で朝に行っていた集札業務を委託から直営に切り替え、社員自身が集改札や駅舎の清掃を行い、コストダウンを図ることにしている。
13年度は、14年3月に筒井地区新駅(青森市)が青森−東青森駅間に開業する予定。同駅の開業に合わせて投入する新造車両2編成4両について、小林社長は「今年11月に納車される」とした。
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