インド外相 原子力協定締結急がず3月21日 23時7分
インドのクルシード外相は、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと進んでいない、日本からインドへの原発関連技術の供与を可能にする両国間の原子力協定の締結交渉について、交渉再開を急がず、日本側の議論を見守る姿勢を示しました。
インドのクルシード外相は、今月26日から日本を訪問する予定で、これを前に21日、インドに駐在する日本の報道機関の記者と会見しました。
この中で、クルシード外相は、福島第一原発の事故のあと日本で原発に関する政策の見直しが行われた影響などから、原子力協定の締結交渉が進んでいないことについて、「われわれはせかすようなことはしない。日本で原子力に関する方針が決まるのを待って、交渉を前に進めたい」と述べ、交渉再開を急がず、日本側の議論を見守る姿勢を示しました。
また、クルシード外相は、中国の海洋進出の動きに関連して、公海での航行の自由の重要性を強調する一方で、主権に関わる問題についてはあくまでも対話によって解決されるべきだという考えを表明しました。
さらに、領土問題を抱える中国との関係について、「中国の新しい指導部はインドと意義ある関係を望んでいる兆しがある」と述べ、習近平体制に移行した中国がインドとの関係強化を望んでいるという見方を示しました。
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