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原子力規制委 原発事故の検討会設置へ
3月27日 14時37分

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、いまだに解明されていない技術的な課題を検証し、今後の原子力の安全規制に役立てるとして、原子力規制委員会は、事故を継続的に分析、調査する専門家を交えた検討会を設置することを決めました。

福島第一原発の事故を巡っては、東京電力や国会、政府が設置した事故調査委員会などが調査報告をまとめていますが、現場は高い放射線量が計測され詳しい調査が行えず、いまだに解明できていない技術的な課題が数多く残っています。
これについて原子力規制委員会は27日の定例会合で、原子力の安全を高めるには事故の検証が欠かせないとして、事故を継続的に分析、調査する検討会を設置することを決めました。
メンバーには、規制委員会の更田委員のほか、原子炉や材料工学などに詳しい外部の専門家などが加わり、見解が分かれている安全上重要な設備などへの地震影響のほか、事故の悪化に影響したとされる1号機の非常用復水器の問題、それに放射性物質がどこから漏れたのかなど重要な未解明の問題に対応するとしています。
調査にあたっては現場確認が欠かせませんが、一方で廃炉作業を急ぐ必要もあり、設備などに手を加えるような場合、作業内容を事前に確認したり記録を取ったりして影響が出ないようにするということです。
規制委員会では、来月から月1回程度を目安に会合を開き、得られた成果を公表し、安全規制に取り入れていくとしています。

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