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先月後半、友人である橋下徹さんの応援をするため、プライベートで大阪に行ってきました。橋下さんとの出会いは3年前に遡ります。当時横浜市長であった中田さんから、「是非一度会ってみて!」という連絡が入ったことが切掛けとなりました。正直言うと、最初は気乗り薄だったのです。「タレント出身の政治家にはあまり興味がない!」、そんな話しをした記憶があります。中田さんが言いました。「彼は違う、本物だよ!」、その言葉に刺激を受け、東京で出会うことになったのです。
当時は目前に総選挙が迫っていた時期で、各党のマニフェストに長年の課題となっている「地方分権」のテーマが殆ど書かれていないという問題が浮上していました。その前進を迫るため、知事・市長が自らリスクを取って各党にプレッシャーをかけるために集まったのです。最終的にリスクの覚悟をしたのは全国で5人だけ、それが「首長連合」の集いでした。初対面の時の橋下さんの印象は、「大阪に対する強烈な郷土愛の持ち主」、「正しいと思ったら躊躇することなく突き進む純粋な青年」の2点でした。僕もこれまで政治の世界では変わり者、長いものに巻かれずに既存勢力に立ち向かい、時には弾き飛ばされて落選も2回経験しましたが、橋下さんのパワーはその比ではありません。何せ全国区なので影響力が違います。大いに刺激を受けました。又、彼が山ファンであったことも、親交を深める要因になりました。
大阪府知事として3年半、大改革に向き合ってきたことは多くの人々の知るところですが、彼は常に改革の前に立ちはだかる巨大な存在に頭を悩ませていました。それこそが大阪府と同等の権限を持つ政令指定都市、大阪市でした。その強大な権力を乗り越えるには、自分が矢面に立つ以外道はない、彼は批判を覚悟で府知事を辞任して大阪ダブル選挙に突入していったのです。これに対して自民党、民主党、共産党、国会議員、市役所、古い業界・団体の既存勢力が大集結、それぞれが適度に居心地のいいポジションを守ろうと必死になりました。
この動きを愛媛の地から見つめながら、僕は2つのことを思い出していました。その1つは13年前に自身が挑んだ松山市長選挙のこと、僕の相手は現職候補の方で、全ての政党、900以上の団体、前国会議員が集結、まさに同じ構図で戦いました。今1つは昨年の選挙、立場は逆ですが市長を辞任して実現した愛媛・松山のダブル選挙のこと、市長選挙には政党・国会議員がここぞとばかりに牙をむいてきました。既存勢力は本当に追い込まれるとなんでもありです。大阪でも自民党と共産党がタッグ、実は現在の松山市議会でも自民党と共産党がガッチリ連携、バカらしくなります。そんなことで、今回は絶対に応援に行かねばという気持ちでした。
投票1週間前の日曜日は朝から夜まで大阪滞在、市内10ヵ所で橋下さんと街頭演説をしてきました。もちろん僕は前座ですよ。僕が呼び掛けたことは単純なこと、「あちらには既得権息にあぐらをかき、ぬるま湯に浸かっている人々がウジャウジャいる。引っ張り出そう!」。橋下さんが登場すると、どこでもあっという間に人だかり、しかも決して浮かれているのではなく、皆さん静かに真剣に耳を傾けていました。その様子を肌で感じながら、いくら相手に組織力があっても絶対に負ける要素はないと思いました。
そして、大阪に新たな扉が開きました。地方からの改革、時代が動きます。僕も微力ながら頑張ります。