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【1票の格差】去年の衆院選「違法」の判決 大阪高裁

3/27 01:47

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1票の価値が住む地域によって上下するのは「法の下の平等」を定めた憲法に違反する。去年の衆議院選挙をめぐり、きょうも大阪高裁などでそんな判決が相次ぎました。

きょう午後3時、大阪高裁。1票の重みに最大で2.43倍の格差が生じた去年12月の衆議院選挙をめぐる裁判の判決が言い渡されました。「これほどまでに大きな格差を放置したまま実施された選挙は、1票の価値は平等であるべきだとする憲法に違反している」大阪高裁は判決でそう指摘しました。この結果、裁判の対象となっていた大阪・兵庫・奈良・滋賀・京都の5つの選挙区での選挙は、いずれも違法と判断されましたが、原告が求めた、「選挙のやり直し」は退けられました。伊藤真弁護士は、「これは極めて強い、『裁判所・司法』から『国会』に対するメッセージに他なりません」と話しました。きのうは広島高裁で選挙のやり直しまで踏み込んだ憲法違反の判決が出され、きょうも広島高裁岡山支部で選挙無効の判断が示されました。司法は国会に対して、かつてない強い姿勢を打ち出しています。