１年に２度ノーヒッターの投手死去　元タイガースのトラックス氏

　史上５人しかいない１年に２度無安打無得点試合達成の元タイガース投手、バージル・トラックス氏が９５歳で死去した。２５日に複数の米メディアが伝えた。同氏は１９５２年５月１５日のセネタース戦で快挙を達成すると、約３カ月後の８月２５日のヤンキース戦でも無安打無得点を達成。この年のタイガースは１０４敗とチーム史上初めて３桁の黒星を喫し、同氏も５勝１９敗だったが、うち２勝が偉業だった。

　同氏はタイガースに計１２年間在籍。４５年のワールドシリーズ優勝にも貢献した。５３年に現在のオリオールズの前身に当たるブラウンズに移籍以降はホワイトソックス、アスレチックスでプレーし、最後はヤンキースで５８年に引退。メジャー通算１７年間で１７７勝１３５敗、１５３４奪三振、防御率３・３９だった。

　同氏以外では３８年のジョニー・バンダー・ミーア（レッズ）、５１年のアリー・レイノルズ（ヤンキース）、７３年のノーラン・ライアン（エンゼルス）、２０１０年のロイ・ハラデー（フィリーズ）が同様に偉業を達成している。