＜第85回センバツ高校野球（第５日・26日）＞済美（愛媛）4×−3広陵（広島）

　プロ注目右腕が鮮烈な甲子園デビューを飾った。済美のエース・安楽は強豪・広陵を８回までは２安打に抑える気迫あふれる投球を披露。９回には長短３連打と犠飛で同点とされ、延長１０回には無死満塁のピンチを招いたが、味方の堅守に助けられながら無失点で切り抜けた。１３回、２３２球を投げ切り、自己最速タイとなる１５２キロを２度記録。快投でチームの劇的勝利に貢献した。

　安楽は「甲子園のマウンドは投げやすかった。目標の１５５キロには届かなかったけど、思い切って腕が振れた」とこの日のマウンドを振り返った。６回の攻撃では無死一、三塁の好機にフェンス直撃の先制２点打を放つなど、４番打者としてバットでも活躍。「監督さんから（打順が）何番がいいか聞かれ４番がいいと話していたのでよかったです」と笑みを浮かべた。