宮城の流星がキングコングになる。ノア３・３１後楽園ホール大会で、リッキー・マルビンの挑戦を受けるＧＨＣジュニア王者の石森太二がパワーファイターへの変身を予告した。

　挑戦者のマルビンはメキシコ時代からお世話になっている兄弟子だ。「向こうは僕の手の内を全部分かっている。今までにないものを出すしかない」と石森は今回、ファイトスタイルを変えて臨むという。

「こう見えても僕は力には結構、自信があるんです。ベンチプレスも１５０キロを上げるし、ジュニアではパワーで負けないと思いますよ。パワーでいきます」

１６３センチと小兵の石森には飛んで跳ねてのルチャのイメージしかないが、実は２００９年にはボディービルの大会で準優勝している“隠れマッチョ”だ。１・２７大阪大会では「キングコング」の異名を持つ日本ジュニア界きっての怪力男・近藤修司（全日プロ）と真っ向勝負を展開。ラリアートの乱れ打ちから、ＧＨＣジュニアベルト奪取を果たしている。

　石森は「あの試合で僕のパワーが通用することを確信した。飛ぶのもいいけど、長くやるには戦い方も変えていかないと。パワーボムとか、ぶっこ抜きジャーマンとかもやれますよ。ファンの見る目を変える」とマルビン戦を機に、モデルチャンジする意向。ＩＷＡジャパンの浅野起州社長が惚れ込むさわやかなイケメン王者が、野獣に変身する。