ドイツ・ヴォルフスブルクに所属する日本代表ＭＦ長谷部誠（２９）が、東日本大震災の被災地に１８０万ユーロ（約２・２億円）を寄付していたことが分かった。ドイツ紙「ビルト」の電子版が報じている。

　同紙によれば長谷部は日本でベストセラーとなった自著「心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣」で得た印税すべてを被災地の子供たちのために寄贈したといい「福島の人々は将来に向けた希望が必要。子供たちは僕らの未来だ」とコメントしている。同紙ではこれまで複数のチャリティーイベントを通し、合計で１・２７億ユーロ（約１５４億円）を集めたと報じている。

　長谷部は昨年６月のブログで、印税のうち約１億円を元に宮城・南三陸町の幼稚園が再建されることを明かしており「僕の本を買っていただいた皆さんの想いを、このように一つの形に出来る事、そして無限の可能性のある子供達を一緒にサポート出来る事を本当に心の底から嬉しく思っています」とつづっている。今回の報道でさらに多くの寄付を行っていたことが明らかになった。

　ビルト紙の記者は「長谷部は日本代表の主将としてこれからヨルダン戦に挑む。けれど彼はすでに心の勝者だ」とその行為をたたえている。