２６日にW杯アジア最終予選ヨルダン戦に臨む日本代表に“アウェーの洗礼”だ。ＦＷハーフナー・マイク（２５＝フィテッセ）は「朝の９時か１０時くらいにホテルの近くでデモがあってうるさくて。もっと寝ていたかったのに起きてしまったんです」と不機嫌な表情で明かし、予想外の“騒音”に困惑したという。

　２０１０年以降、中東各国では大規模な反政府運動が過熱し、ヨルダンでもデモが活発化。これまでタブーだったアブドラ国王への批判も出るなど、緊迫感は高まっている。大一番を前にした日本代表の宿舎周辺でデモがあり、イレブンに少なからず影響をもたらしたようだ。

　また決戦地で初練習を終えた選手からは「乾燥がすごい。思ったより疲れるかもしれない」（ＦＷ乾貴士＝２４、フランクフルト）と湿度の低さを問題視。また懸念されたピッチコンディションも「結構悪い」（ＦＷ前田遼一＝３１、磐田）と得意のパスワークへの不安も募らせた。

　ＭＦ遠藤保仁（３３＝Ｇ大阪）は「イレギュラーする所があるのでダイレクトは難しい」と悪条件の中での試合となるが、代表イレブンは試練を乗り越え、世界最速となるＷ杯切符をつかめるか。