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【サッカー】

2−2なら行けたのに… 遠藤が痛恨のPK失敗…

2013年3月27日 紙面から

後半、PKを止められ、頭を抱える遠藤(共同)

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◇W杯最終予選 ヨルダン2−1日本

 大観衆で埋まった敵地のスタジアムが、耳をつんざくような狂喜乱舞の声に包まれた。負けた。ザッケローニ監督は、ベンチで腕組みをしたまま口を真一文字に結んで立ち尽くした。「本来ならここで決めきりたかったが、選手たちは非常によくやってくれた。特に前半は5、6回もチャンスを作っていいできだった」。気丈に試合を振り返ったザッケローニ監督。引き分けでも手中にできた5大会連続のW杯切符は、やはりすんなりとは手に入らなかった。

 前半からちぐはぐさが目立っていた。決定機で冷静さを欠き続けると、前半ロスタイム、ヨルダンの左CKをMFバニアテヤに頭で合わされ、今回の最終予選で初めて先制点を許した。さらに後半15分、DF酒井高がボールを奪われ、相手のエースFWハイルにドリブル突破を許すと、追いすがるDF吉田も振り切られ、飛び出した川島の脇を抜いたシュートは無情にネットを揺らした。

 1点を返した後の後半26分には、絶好の同点機だったPKを名手・遠藤が失敗した。「ホームでのヨルダンは違う。ファンの声援を受け、違った戦いをすると思う」と指揮官が予想していた通り、流れはヨルダンへと傾き続けた。

 凸凹のピッチ、時計のないスタジアム、スタンドからは視界を邪魔する緑色のライト。完全アウェーのなかで、それでも逆境をはね返す力を、ザッケローニ監督は信じていた。「自分の性格的には決定を後回しにするのは好きじゃない。今日せっかくチャンスがあったのに、逃してしまったことは残念だ」。ブラジルへと通じるいばらの道は、まだ途中。たったひとつの黒星で、立ち止まるわけにはいかない。

 

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