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【サッカー】日本W杯出場持ち越し… ヨルダンに1−2、香川弾届かず2013年3月27日 紙面から
◇W杯最終予選 ヨルダン2−1日本【アンマン松岡祐司、原田公樹】サッカーの日本代表は26日、アウェーのアンマンのキング・アブドラ国際競技場で行われた2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会アジア最終予選でヨルダン代表と対戦し、1−2で敗れた。最終予選初黒星を喫した日本は勝ち点13のままで、5大会連続5度目のW杯出場は、次戦のオーストラリア戦(6月4日・埼スタ)に持ち越された。日本は2点を先行される苦しい展開。後半24分にMF香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)のゴールで1点を返したが、猛反撃も及ばなかった。 香川は右足に全神経を集中させ、鋭く振り抜いた。2点を追う後半24分、高速パスを完結させた。長谷部の縦パスを清武がゴール前に浮かせた。「意識をゴールに向ける必要がある」。落下点を予測、即応した10番が強振し、ネットに突き刺した。髪をなびかせ叫ぶ。追撃弾で劣勢に浮足立つ仲間を鼓舞した。 W杯を決める一番でトップ下に立ち、4年前とは違う景色が広がった。2009年6月6日。岡田ジャパンはタシケントでウズベキスタンを1−0で下し、W杯4大会連続出場を決めた。しかし、当時20歳の香川は歓喜に沸く瞬間をスタンドから見つめるしかなかった。ベンチ入りの18人からは漏れていた。 「4年前、決まったときはベンチ外だった。だから今回、決まったら、こみ上げるものがあるかも」。そう語っていたが、ヨルダン戦前日に変化があった。「勝ったら、もちろんW杯出場が決まりますけど、そんなことは考えずに、本当に最高の準備をしたい」。初めて味わうW杯出場の喜びは、頭から完全に除外して臨んだ。 本田がけがで戦線離脱し、22日のカナダ戦に続くトップ下。しかし、過剰反応はなかった。香川は言う。「代役? 違いますね。(体の)強さは持っていない。連動して戦う」。10番を中心軸に複数人が絡み合う。パス回しだけに終わらない。ゴールから逆算し、仕上げ役を担った。「和」を重視する10番が懸命にタクトを振るったが、追撃は及ばず、W杯切符持ち越しを告げる笛が鳴った。「僕らが点を取れば勝てた」。右膝をピッチに付くと、下を向き固まった。 PR情報
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