知人女性の上司脅迫 元毎日新聞記者、初公判で起訴事実認める
仕事で知り合った女性の上司を脅迫した罪に問われている、元毎日新聞の記者の初公判が25日に行われ、被告は起訴事実を認めた。
2006年、「ポスト小泉」の座をかけて、自民党内で、麻生太郎氏・安倍晋三氏と総裁選を闘った谷垣禎一氏。
この時、谷垣氏の真後ろにいた人物が、25日、自らが関与した事件の初公判に臨んだ。
元毎日新聞の記者で、無職の平元英治被告(41)。
2012年7月の紙面には、東日本大震災の被災者支援に関する署名記事が、顔写真入りで掲載されていた。
平元被告は2012年12月、仕事で知り合った宮城・仙台市在住の20代の女性・Aさんの上司を脅迫した罪に問われている。
25日の初公判で、検察側は、「平元被告が、毎日新聞仙台支局で勤務中、Aさんが嫌がる行為をしていたことが毎日新聞社に知られ、その後、東京へ異動となった」、「その異動は、Aさんが原因だと思い込んだ平元被告が、Aさんの上司に『Aの代わりに、あんたとあんたの家族に復讐(ふくしゅう)してやる』といった脅迫電話をした」などと指摘した。
これに対し、平元被告は「会社の人事をめぐって、わたしの心のバランスが崩れ、苦しい中で、Aさんやその上司に、大きな迷惑をかけたことをおわびします」と述べ、起訴事実を認めた。
平元被告は、「死」と書いたファクスをAさんの自宅に送るなどしたとして、Aさんに対する脅迫と名誉毀損(きそん)の罪でも起訴されており、その審理は、次回以降の公判で行われる。