NHK茨城県のニュース 水戸放送局
沿岸市長が汚染水で東電に要望
東京電力福島第一原子力発電所で増え続ける放射性物質に汚染された水の処理をめぐって、茨城県の沿岸部の市長が東京電力を訪れ、汚染水を海に放出しないよう対策を求める要望書を提出しました。水戸市にある東京電力茨城支店を訪れたのは鉾田市の鬼沢保平市長と北茨城市の豊田稔市長です。
福島第一原発では事故以降、原子炉建屋などに地下水が1日400tのペースで流れ込んでいる影響で汚染水が増え続けていて、ためておくタンクの置き場にもかぎりがあることから今後の汚染水の処理が課題となっています。
これについて沿岸部の市を含む、県北部と鹿行地域の14の市は汚染水がタンクの容量を超えることも予想されるとして、汚染水の海洋への放出をしないよう対策を求める要望書を東京電力に提出しました。
要望書を受け取った東京電力茨城支店の関浩一支店長は汚染水増加の原因となっている地下水の流入対策やタンクの増設などの対策を講じていくと説明した上で、「処理された水とはいえ、関係自治体や漁業関係者などの了解なくして海に放出することはない」と説明しました。
鉾田市の鬼沢市長は「先月、福島第一原発を視察した際に現場でたくさんのタンクを見たのをきっかけに今回の要望となった。汚染水の放出は漁業や観光に影響がある」と話していました。
また、東京電力茨城支店の高橋朗副支店長は「たまっている水の放出は当面はないが、いずれそういう時がきた場合は漁協や自治体に状況を説明し、了解なくして放出することはない」と話していました。
03月26日 20時33分
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