テンプホールディングス 業界６位を買収

3月26日 20時51分

人材サービス大手の「テンプホールディングス」は、転職支援などに強みを持つ「インテリジェンス」を買収し、企業に人材を紹介する事業を強化することになりました。

発表によりますと、人材サービス業で業界２位の「テンプホールディングス」は、業界６位の「インテリジェンス」のすべての株式を、投資ファンドから５１４億円で買い取り完全子会社にすることで合意しました。
「インテリジェンス」は、国内で最も古いアルバイト情報誌「ａｎ」を発行し、年間１８万件のアルバイトを紹介しているほか、事前に登録した転職希望者を、新たな人材を希望する企業に紹介するなど、人材を紹介する事業に強みを持っています。
「テンプホールディングス」は、企業への事務職の派遣などが主力事業ですが、日雇い派遣などへの規制強化で人材派遣の需要が減少していることから、インテリジェンスを子会社化し、今後も市場の伸びが期待できる人材紹介事業を強化したい考えです。
テンプホールディングスの篠原欣子会長は会見で、「女性が子育てと両立できず仕事を辞めるなど雇用のミスマッチが起きている。こうした課題を今回の買収を通じて解決していきたい」と述べています。