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「直葬」 関東では5件に1件に
3月27日 0時17分

通夜や告別式を行わない「直葬」と呼ばれる葬儀がどのくらい行われているのか、全国の葬儀業者を対象に調査したところ、関東地方で特に多く、葬儀全体の5件に1件に上るという調査結果がまとまりました。

直葬は、通夜や告別式を行わず、火葬だけで済ます葬儀で、僧侶を呼ばないケースが多くなっています。
去年12月、葬儀や墓などの情報サービス会社が、全国のおよそ200の葬儀業者を対象に、去年1年間で直葬がどのくらい行われたのかアンケートを送って調べたところ、地域別では関東地方が特に多く、葬儀全体の22.3%、5件に1件に上りました。
次いで多いのが近畿地方の9.1%で東京や大阪などがある大都市圏で直葬の割合が高くなりました。
直葬の葬儀費用は、平均で18万円ほどで、調査に答えた葬儀業者のおよそ40%が「値段が安いという経済的な理由」や「葬儀に対する意識の変化」などで「直葬が増えている」と感じています。
宗教学が専門の国学院大学の石井研士教授は、「直葬が葬儀の1つの形になってきたと感じる。経済的な理由もあるが、やはり地域社会や親族との人間関係が薄くなってきたことが直葬が出てきた大きな要因と思う」と分析しています。

葬儀業者は

都内の葬儀業者によりますと、直葬の費用はひつぎなどのほか、遺体を運ぶ車両費や火葬場の利用料金などで値段は安い場合は22万円ほど。
通夜や告別式の会場費がかからないほか、僧侶を呼ばない場合はお布施の費用もかかりません。
火葬場で5分から10分、お別れの時間を設けるようにしていますが、それでも1時間半から2時間で葬儀が終わるということです。
社長の宮嶋良任さんは、「昔は経済的に苦しい場合に直葬を行っていたが、今は事情が変わってきている。ただ亡くなった方とお別れの時間がしっかり取れないので後悔するケースもある」と話しています。

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