政治「私と国民は常に諸君とともに」「崇高な任務に没頭を」 防大卒業式首相訓示(全文)+(1/3ページ)(2013.3.17 17:03

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「私と国民は常に諸君とともに」「崇高な任務に没頭を」 防大卒業式首相訓示(全文)

2013.3.17 17:03 (1/3ページ)
防衛大学校の卒業式で訓示する安倍首相=17日午前、神奈川県横須賀市(共同)

防衛大学校の卒業式で訓示する安倍首相=17日午前、神奈川県横須賀市(共同)

 本日、伝統ある防衛大学校の卒業式にあたり、これからのわが国の防衛を担うことになる諸君に、心からお祝いを申し上げます。卒業、おめでとう。諸君の規律正しく、りりしい雄姿に接し、自衛隊の最高指揮官として、心強く、頼もしく思います。

 また、学生の教育に尽力されてこられた、国分良成大学校長をはじめとする教職員の方々に敬意を表します。日ごろから防衛大学校にご理解とご協力をいただいているご来賓、ご家族の皆様には、心より感謝申し上げます。

 本日は卒業生諸君が、ここ防衛大学校から巣立ち、新たな任務に就く良い機会ですので、内閣総理大臣、そして、自衛隊の最高指揮官として、一言申し上げさせていただきます。

 4年前の1月15日、ニューヨークを飛び立った旅客機が、離陸直後のエンジン停止という最悪の事態に直面し、ハドソン川に緊急着水しました。当時、「ハドソン川の奇跡」とも呼ばれたこのニュースを覚えている人も多いと思います。

 最後まで機内に残り、乗客・乗員155人全員の命を守りきったサレンバーガー機長は、高まる称賛の声に対して、このように語ったそうです。

 「私たちは日ごろの訓練通りに行動しただけだ」

 そこには功名心はありません。あるのは、ただ、乗客・乗員を断固として守りぬくという、機長としての使命感と責任感です。かつて空軍のパイロットでもあったサレンバーガー機長は、こうも語っています。

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防衛大学校の卒業式で帽子を投げて喜ぶ卒業生=17日午後、神奈川県横須賀市(共同)

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