テレ朝news

　中東を訪問しているアメリカのオバマ大統領は、停滞しているイスラエルとパレスチナの和平交渉を再開するよう呼びかけましたが、新しい具体的な提案は示しませんでした。

　21日の会談でアッバス議長は、オバマ大統領にイスラエルが進める入植地の建設中止を強く求めました。
　オバマ大統領：「双方の目的を達成するには、パレスチナとイスラエルとの直接交渉しかない。解決に近道はない」
　オバマ大統領は、入植地問題ではイスラエルが「建設的ではない」としたものの、まずは双方が交渉のテーブルに着くよう呼びかけるにとどまり、具体的な提案には踏み込みませんでした。
　パレスチナ人活動家：「和平交渉を進めたいのなら、イスラエル政府はこの入植地建設をまず止めるべき」
　パレスチナが求める入植地問題の解決にオバマ大統領は何も応えることなくラマラ訪問を終えました。パレスチナ人に残されたのは、アメリカへの不信感だけと言えそうです。