風疹の流行各地に 成人男性は予防接種を3月19日 15時49分
妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある、風疹の患者が、鹿児島や静岡など、首都圏と関西以外でも増え、専門家は、流行が各地に広がる兆しだとして、特に成人男性に予防接種を受けるよう呼びかけています。
熱や発疹などの出る風疹は、患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんの目や耳、それに心臓などに障害が出るおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、全国で風疹と診断された患者は、今月10日までの1週間で241人に上り、引き続き、5年前に今の方法で集計を始めて以降で最悪のペースで増えています。
都道府県別では、東京都が93人と多く、次いで千葉県が27人となっているほか、兵庫県が20人など、引き続き首都圏と関西で流行が続いています。
一方、鹿児島県で11人、静岡県で9人、熊本県で3人の感染が新たに確認されるなど、流行は各地に広がる兆しがあるということです。
ことしに入ってからの患者は去年の同じ時期の21倍の1656人に達し、全体の70%余りが20代以上の成人男性だということです。
国立感染症研究所の多屋馨子室長は、「風疹の流行は例年、春から夏にかけてピークを迎えるので、感染は今後さらに首都圏や関西以外でも拡大していくと考えられる。妊娠を希望する女性や周辺の男性は予防接種を受けてほしい」と話しています。
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