元幕内の蒼国来の解雇 無効判決3月25日 15時21分
大相撲の八百長問題で解雇処分となった元幕内の蒼国来が、土俵への復帰を求めた裁判で、東京地方裁判所は「問題とされた取組が、いわゆる『無気力相撲』と認めることはできない」と指摘し、解雇を無効として幕内力士の地位にあることを認めました。
元幕内の蒼国来(29)は、おととし、大相撲の八百長問題で、日本相撲協会の引退勧告に従わず解雇処分を受けましたが、「八百長はしていない」と主張し、土俵への復帰を求めていました。
判決で、東京地方裁判所の古久保正人裁判長は「問題とされた取組は、八百長を仲介したとされる人物が事実関係を否定するなど多くの疑問点があり、いわゆる『無気力相撲』と認めることはできない。八百長問題の特別調査委員会は、『関与した力士より、相撲協会の責任が最も重い』と指摘しているのに、『秩序を乱す』という理由で、相撲界から永久に放逐したのは疑問で、解雇処分は無効だ」と述べ、蒼国来が幕内力士の地位にあることを認めました。
また、解雇処分を受けてからの幕内力士の給料などを毎月、支払うよう命じました。
大相撲の八百長問題では、元十両の星風も解雇の無効を求める裁判を起こしていますが、1審と2審で訴えを退けられ、最高裁判所に上告しています。
北の湖理事長「真摯に受け止める」
元幕内の蒼国来の解雇を無効とする判決について、日本相撲協会の北の湖理事長は「判決は真摯(しんし)に受け止めます。控訴するかどうかは弁護士の意見を踏まえて判断したい。このような結果になった要因はどこにあったのか、危機管理委員会で、今後のためにも検証していく」と話しています。
蒼国来「一日も早く土俵に戻りたい」
判決のあと、弁護士と共に記者会見した蒼国来は「判決を聞いたときはうれしかった。当時『自分はやっていない。きちんとした調査をしてほしい』と何度も言ったが聞き入れてもらえなかった。一日も早く土俵に戻り、ここまで応援してくれたファンの皆さんにいい相撲を見せたい」と話していました。
また、弁護士は「相撲協会が控訴すれば土俵に戻れるまでに時間がかかる。裁判所の判断を重く受け止めるべきだ」と述べて、日本相撲協会に対し、控訴しないよう訴えました。
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