米国ニューヨークにあるホロコースト記念館が、旧日本軍の従軍慰安婦問題を、ナチス・ドイツによる「ユダヤ人性的奴隷」問題と合わせて世界に告発する取り組みを進めている。同記念館側は最近、館内に「日本軍慰安婦常設展示室」を開設することで、現地の韓国系住民団体「韓米公共政策委員会(KAPAC)」と合意した。当初、この内容を今月25日に発表する予定だったが、日程を5月に延期した。KAPACのイ・チョルウ会長は「ホロコースト記念館側がユダヤ人性的奴隷に関する資料を新たに確保し『戦時下の女性の人権蹂躙(じゅうりん)』というテーマで大々的な告発キャンペーンを繰り広げるという意向を伝えてきた。同記念館のスティーブ・マコウィッツ会長や理事たちが韓国の元慰安婦たちの話を聞き、これまで知られていなかったユダヤ人性的奴隷の問題についても公にすべきときだと感じた、と話していた」と語った。
ナチス・ドイツは第2次世界大戦中、ラベンスブルクやアウシュビッツの収容所で、少なくとも200人以上のユダヤ人を選び、ドイツ全域の軍部隊十数カ所で性的奴隷として働かせたとされる。