NHK「イケメン」堀潤アナが世に問う「反原発映画」総力特集「原発&放射能危機!」

2013年03月19日(火) フライデー

フライデー経済の死角

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堀氏が監督を務めた映画『変身』は、フランツ・カフカの同名小説になぞらえたもの。ひたむきに働いてきたものの、〝変身〟して毒虫になってしまったことで忌み嫌われ、疎外される小説の主人公と、世間から忘れ去られ、孤立してしまっている被災者の問題を重ね合わせたという。3月9日にもロサンゼルスで特別上映会が開催される

「テレビは、社の価値基準で判断した一つの最終完成形しか公開しません。しかし、〝テレビの取材はまだここまでしか到達していない〟ということが分かれば、専門家や市民が新たな角度やデータを提案して、別の到達地点を探すことができる。テレビは多様な見解や提案を受け付け、それらを研究するシンクタンク的存在になるべきだと思います」

 4月から、堀氏はNHKに復帰し、日本に戻ってくる。しかし、報道番組ではなく、『きょうの料理』の司会者としてだ。

 二度と政治的な発言をしないようにと用意されたポストだろう。「1年後はどうなっているか。フリーになっているかもしれない」と笑うが、仮にそうなったとしても、政治的な発言を繰り返す彼を起用しようとするメディアは多くはないだろう。だが、本人はこう語る。

「これまで、上を恐れずに発言してきたつもりです。そして、これからもおかしなことがあれば意見して変えていきたい」

 アナウンサーとしては、茨の道が待っているかもしれない。しかし、〝王道人生〟を捨てたイケメンアナは、自分の信念に忠実であり続ける。

「フライデー」2013年3月22日号より

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