2013.03.23 Sat posted at 12:26 JST
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(CNN) ここ数年、アップルの多機能タブレット端末「iPad(アイパッド)」の偽物が米国各州で出回っている。
米国マサチューセッツ州在住のスザンヌ・ナシッセさんは、同州ブロックトンのウォルマートでアップルの多機能タブレット端末「iPad(アイパッド)」の最新モデルを499ドルで購入した。
帰宅したナシッセさんは、早速箱を開けて、iPadの電源を入れたが何も起こらなかった。よく見ると、それはプラスチックで出来た偽物だった。それもかなりお粗末な代物で、スピーカーはマジックで小さい点で描かれているだけだった。
実はここ数年、同様の事件が米国各州の小売店で多発している。さらに悪いことに、購入者自身の詐欺である可能性もあるとして、店が払い戻しを拒むケースもある。
これまで報告されている偽物の大半はウォルマートで購入されたものだが、他の小売店でも同様の被害が出ている。
では、一体どのような手口なのか。この点について小売店チェーンはコメントを避けているが、詐欺師がiPadを購入し、中身を偽物とすり替え、売り場に並んでいる新品に見えるようにこん包し直しているというのが大方の見方だ。そして詐欺師は、返品して払い戻しを受ける。また、小売店の店員が倉庫に忍び込んで本物と偽物をすり替えているとの憶測もある。
ウォルマートは当初、ナシッセさんが購入したiPadについて、包装を解いた商品の返品には応じないとの社の方針を理由に交換や返金を拒んだが、地元放送局がこの件を取り上げたこともあり、結局払い戻しに応じた。
ウォルマートは、iPadの購入者に、購入前に箱を開けて本物か確認するよう呼び掛けている。
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