【ロンドン時事】プーチン・ロシア大統領の「政敵」で英国に亡命中のロシア人富豪ボリス・ベレゾフスキー氏(67)が23日午後、ロンドン郊外の自宅で死亡しているのが見つかった。警察は殺害された可能性もあるとみて、捜査を開始した。
報道によると、ベレゾフスキー氏の遺体は自宅の浴室で発見された。ロシア人弁護士は「彼には負債しか残っておらず、非常に気落ちしていた」と述べた上で、「自殺を図った」と明らかにした。
これに対して英警察当局は「死因など説明がつかないところがある」として全面捜査を始めた。捜査には生物、化学、放射線、核物質の専門知識を持つ係官も加わったが、これらの物質は検知されなかった。ベレゾフスキー氏の自宅および周辺は一時、捜査のため立ち入り禁止措置が取られた。
同氏はロシアでドイツ車などを販売する車ディーラーを始め、新興財閥として1990年代に巨額の富を築いた。当時のエリツィン政権に強い政治的影響力を持ち、「政商」と言われた。しかし、その後に誕生したプーチン政権は新興財閥の政治介入の排除に乗り出したことから敵対。2000年、自ら英国に亡命した。