猫仮面ゲーム日記

2005-08-27 武装金融外伝バルドヘッド

 8月は新作は買わず〜。

代わりに、久遠の絆とか、こみパDC版とか買ってきたけど、やれず〜。

いや、むしろ、ムックとかそういう系統が多かったかしらん。

 9月は今のところ、着せかえフェティッシュ(EXA feat.戯画)と夜明け前より瑠璃色なオーガスト)ってところ。よつのは(ハイクオソフト)も気になるのだが……あとプリンセスメーカー4に手を出すと流石に厳しいものが……(汗)

 ああ、戯画PBばっかりってツッコミはその通りです。


 しかし何だね、前に“原画は評価の大分を占めない、音楽と同じツマのようなものだ”とは言ってみたものの、エロいかどうかなんてテキスト云々よりもCGがパーセンテージを担っている。あとは企画がどうとかそんなの。難しいよねェ、“エロゲー”って。

 ふと思うのは、エロゲーらしいエロゲーがいいのか、それともコンシューマっぽいエロゲーがいいのかと言う謎。18禁でなければ表現できないことを、とは言うけれど、実際青年誌レベルの表現力があれば書けないものってのはほとんどない。じゃあ、エロゲーって一体なんだ?とは思いつつも、何だかんだ言って消費される“エロ”もまた重要視される。


 少女魔法学リトルウィッチをやっていて思ったのは――

シナリオさえ良ければ高得点で、シナリオが駄目なら低得点なのか? いや、それこそ総合評価でもそうだ。クオリティが高ければ高得点なのか? クオリティが低ければ低得点なのか?

 ただし、その疑問は、単純な刺激主義……“面白ければ何でもOK”って考え方をも肯定してしまう。それこそ、芸術性のない……刺激的なだけのものが評価されてしまうのではないか?

 ……芸術性が如何に優れようが、やっぱり駄目なのかね。

 それが商業と言うのなら、商業は決して表現豊かなスペースではない。いや、それは当然だろうけどね。


 疑問に思いつつも、その疑問は結局、己のレビュースタンス……作品を楽しむスタンスへ還って来ると感じつつ、やはり評価は客観的、楽しみ方は主観的であるべきだと思い、最新作品はやってないので古い作品のレビュー。


武装金融外伝バルドヘッド


プレイしたのは随分前なので、暫定。


絵/塗り A/B

原画はそのたいちめい氏、くさかたけし氏。

原画は実に問題なし。塗りがのっぺりしたアニメ塗りで好みが分かれたり、萎えたりする。

牛乳がほとばしっているように見えるあたりが萎えポイント。

ロボ出撃アニメが一つだけあるが、その出来は何故かいい。

3Dロボは相当ちゃちぃが突っ込まないで上げてください。メカデザインも・・・。


ああ、ところどころ、ももちん氏の一枚絵が表示される。

CG枚数を水増ししていると思うのが基本だが、

適度にシリアスなシーンにおいてもギャグだと思わない味があったり……。


シナリオ/テキスト/演出 B/A/B〜C

テキスト……と言うか、凄いキャラクタが生き生きしていると言うところかな。

基本部分はしっかりしてるし、シリアスもコメディも退屈させない。

特に主人公バルディ=カークランドが馬鹿格好いいのがナイス。


シナリオとしてはオーソドックス。ちょっと、お目当てのヒロインを狙うのは難しいが(汗)

(場所移動型なんだが、ヒロインが表示されない。

それで、金のためにとあるヒロインに会い続けると、結局、そのエンドになりがち(汗)

何で、このエンドに!? ってのは結構あるかも……)

一話ごとにヒロインの事件があって、最後にそれらが一致団結してラストに挑む。

ヒロインの事件を回避することもできるが、一人でも回避した場合、ラストシナリオが越せない。

長さも適当で、1クールのアニメを見る感じで、自分でロボットを動かせるアクションなので没頭感はナイス。


ただし、個別エンディングはあるが、個別ルートはない。

しかも、個別エンディングが“酷い”ので、苦労して全部見る価値はあまりない(苦笑)

まぁ、全部見たけどさ。

……バルドヘッドらしい終わり方と言えば、バルドヘッドらしいかもしれないが。


演出らしい演出はなし。

フィールドを駆け回って、敵を叩きのめすことこそが演出で、

画面が揺れるエフェクトが一箇所あったぐらいか。

この頃は、ADVで使われるSEの数も少なかったような?


システム/ゲーム性 C/B

システムはC。オートモードなし。スキップは割りと高速。

記憶が曖昧。過去ログ再生機能があったかどうか……。

一番問題なのはXPで起動すると、文字が黒くなって読めないと言う点(汗)

当時だから仕方が無いし、保証外ではあるが、ちと悲しい。

あと、色々バグが。


ゲーム性としては……作業にならず、没頭感もあるが、やり込み要素はない。

マシンカスタマイズなどロボゲーの魅力はあるし、動きも軽快で面白いのだが、

何とも言っても、難易度調整機能がない……

ラスボスは意外と強いので、下手するとクリアできない可能性も。

まぁ、へたれの私でもクリアできたと言えばそうだが。


場所移動型システムはまぁ、そこそこ。

移動先によって起こるイベントが違うし、ほっといてイベントを先に進むことも出来る。

確かにアドヴェンチャーしてるので面倒だとは思わない……

まぁ、総当りには違いないのだが。


声/キャラクタ 部分B/A

パートボイス……男性声なし。ただ、ヒロインの声は総じてOK。

何といってもメイが萌え


キャラクタは生き生きしている。……が、如何せん昔のゲームなのでシナリオの量が圧倒的に少ない!

個別も無いのでそれが残念。いいキャラは結構いるんだけどなー。

一番いいキャラは、間違いなく主人公バルディ=カークランドだけどな。


BGM B

アクションシーンでバルディ活躍時に掛かる曲と、メイのテーマソング、あと町の曲が大好き。

ただ、どれも短く、音質もショボイ。


エロ C

和姦中心。汁が牛乳っぽい。お嬢様だけ処女駄目なので後ろの穴とか逆にマニアック。

お姉様の陵辱絵とかもあったりするけどあんま陰惨さはない。

サブキャラに一枚から二枚エロ絵があるのがいい、かも?

全然駄目から、まぁそこそこの間ぐらいだろうか。



総合 B・80/A・70

名もないメーカーや、新メーカーの第一作目がコレなら、

“よく頑張りましたね”ってところ。

まぁ、今と昔、技術差があるから、今これを出されても目を覆うだろうが……。

次回作はきっと同程度しか作れない体力だろうから、長い目で見なければならないが。

短いながら、職人芸によって何とか持ってると言うところか、

決して、クオリティが高いわけじゃないけど、バルドシリーズの第一作目としては価値がある。

決して、クオリティが高いわけじゃないけど、単作でも十分面白い。

しかし、繰り返しておくが、XPだと文字が黒くなって読めないのだけれども!